周囲からは単に2つの箱が認識できるのみの外観である。この素っ気無さを打ち破るようにして、内部に2つの庭を配置した。敷地いっぱいにヴォリュームを取り、光庭を挟んでダイニングキッチンとリビング、バスコートを挟んで水周りとリビングというように、どこにいても外部を感じる空間になっている。これは狭いながらも、より広がりを感じる効果を期待しての演出でもある。それぞれの空間をレイヤーに見立て、その連続性が時間と共に光の変化や外部環境の変化が空間を豊かにしてくれることを願って、「4つのレイヤーからなる家」としたのである。
南側外観。
白いキューブ(1階空間)に、こげ茶のキューブ(2階空間)が乗るという構成。そのコントラストを利用し、2階のキューブが1階から浮かんだように見えないかと意図している。